2013年1月12日土曜日

個人事業者の憂鬱

昨年は、カフェジリオをご愛顧いただきまして、誠に有難うございました。遅ればせながら厚く御礼申し上げ、本年も一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、重ねて切にお願い申しあげます。

さて、一年の営業が終わると、当然我々のような個人事業者は税の申告の準備を行わなくてはならない。しかしこれは日々、青色申告用のソフトウェアに記帳しているデータを集計して、必要部分を提出用の帳票に転記したり証明書を貼り付けたりするだけなので、さして面倒はないはずなのだ。
だが、なぜか毎年苦労するのが、固定資産台帳の更新。

私の使っているソフトウェアは、「Macの青色申告ver.7.05」というヤツで、実質Macintoshコンピュータで使える個人事業者向けの帳簿ソフトとしては、唯一のもの。現在ver9.0まで発売されているが、基本性能はさほど変わらない。
この固定資産台帳、めんどくさい計算はきちんとしてくれて重宝するのだが、申告書への転記を行おうとすると素っ頓狂なことになってしまう。

6年前、はじめて買った「Macの青色申告」はver.4だった。マニュアル通りに転記を行い、その時はうまく転記できたのだが、行数が足りず、結局別紙に印刷した。
2年目、データを更新して転記を行うと同じデータが2回転記されて、総額が2倍になってしまった。あれおかしいぞと思い、一度全データを削除してから再度転記を行うと今度はたくさんの空白行を追加して、やはりデータを2回転記しやがった。こんなことに時間をかけるのは本当に馬鹿馬鹿しいので、その年は、台帳をプリントアウトして手入力した。

翌年は、面倒はもういやだぞ、と「Macの青色申告」をVer5.0に買い換えて、入力も最初からやり直した。そしたら、今度は最初っから異常な転記で、今度は3回転記しやがった。
何かの呪いだろうか。今回は2〜3回試してみて、空白行が入ったり、逆順にコピーされたりと毎回異なる様相の転記をすることを確認して、またしても手で入力して申告書類を作った。

その次の年は、もう最初から手で入力したのだが、またその次の年、どうにも納得がいかないので、ver.7にアップグレードして、これでダメならサポートにお願いしよう、と思った。なぜ最初からサポートに頼まないのかというと、だいたいいつも問題は解決せず「仕様なんです。」か「症状が再現しませんので、解決できません。」のどちらかの返答しか来ず、精神衛生上まことに好ましからぬ結果になるからだ。

さて、問題のVer7.00だが、まことに予想通りにデータを4回転記するという結果になった。あらかじめ決めていたとおりにサポートにメールした。
すぐに返事が来て、最新版7.05にアップデートしてくれ、と言う。このソフトウェアにはオートアップデート機能が付いているが、はてな?と思ったが、おとなしくアップデートする。しかし症状は、解決しない、というか今度は10行ほどの空白行を足してデータも5回コピーしてきた。おいおい。そして毎回異常終了するようになった。

再度、サポートに解決しない旨メールすると、データを送ってくれという。CD-Rにデータを焼き郵送する。
受け取って確認してくれたのだろう。サポートからメールが来て、最新版7.05にアップデートしてくれ、と言う。デジャヴだろうか。まあいい、おとなしくアップデートする。当然と言えば当然だが、症状は改善しない。
だいたい、このソフトウェアは、ファイルメーカーのランタイム・アプリなのだから、バージョンアップされた本体ごとコピーして送っている。送ったものは間違いなく7.05にアップデートされていた。
サポートからのメールには何度読んでも、症状が再現したかも、考えられる原因も書かれていない。その症状に対応するアップデータをインストールしてください、と書かれているだけなのだ。
僕はこのサポートからのメールにまた、「症状が改善しないのですが、どうしましょう。」と返信して子どものように泣きつくべきなのだろうか。

馬鹿馬鹿しい。今年も、もうすっかり手慣れた手入力で申告書の3P目を書くさ。
まあ、「憂鬱」なんて言ってもこの程度のものなのです。
基本的に幸せに生きております。
今年も、美味しいケーキと美味しい珈琲がんばって作ります。よろしくお願い致します。