2013年12月10日火曜日

ウィンドウズユーザーになりました

先々週の金曜日、そろそろ決算の準備もしなくちゃな、と愛用の白いMacBookを起動してあれこれデータを確認していたら、ハードディスクからカリカリと異音がしはじめて、突然落ちた。
結局それから二度と起動することはなく、ご臨終となった。

MacBookのバヤイ、問題がハードディスクなら修復自体は難しくない。
新しいハードディスクを買って入れ替えるだけ。
しかも、2007年以降の機種は入れ替えにコンピュータを開ける必要すらなく、バッテリケースの中から壊れたディスクを引き出して、新しいものを挿入するだけで修理が完了する。

が、失われたデータはどのみち戻ってこない。

インストールしていたアプリケーションも、昔ならディスクを探して再インストールするだけだが、今時はそれほど単純じゃない。

マイクロソフト・ウィンドウズをパラレルズで動かしていたが、前回の再インストールでプロダクトコードは電話で再発行してもらったもので、そもそもメモなんかしないで直接打ち込んだものだし、マイクロソフト・オフィスは、インストールできる台数が決まっているから、これまた電話して前のコード一台分取り消してもらって、再発行してもらわなくちゃならないが、そもそもクラッシュしたマシンに打ち込んだコードがどれかなんてわかるはずがない。

これはなんとかしてソフトウェアハウスの裏をかこうとするユーザーが多いことへの対抗措置の結果だ。
結局、ユーザーはこのような違法行為で自らの利便性を失うわけだが、問題は損をするのはいつも正直者の方だ、ということだ。
この件について「賢い方が得をする」とういうような見方をしては絶対にいけない。
違法行為のほうが賢い行動であるような世の中を許容してはならないのだ。

失礼、怒りのあまり脱線した。
話を戻す。

このような面倒を押してハードディスクの修復をするくらいならいっそ新しいマシンを導入しようと思ったのだが、これにはもうひとつ大きな理由がある。

会計ソフトだ。
この店は青色会計で毎年の申告を行っている。
税理士さんに頼むような会計規模ではない。
しかし自分で帳簿を付けるような知識はない。
だから会計ソフトに頼りきっている。

しかし、しかし、だ。
マッキントッシュ・コンピューティングの世界にはまともな会計ソフトがないのだ。

唯一といってもいい、個人事業向けのマック用会計ソフトはマグレックスという会社で作っている「マックの青色会計」というプログラムだ。

これを導入して初年度の申告書類を作った時、最初なので商工会議所の税理士さんにお願いしてお手伝いいただいたが、初年度の赤字決算に対して青色控除の65万がそのまま出力され、「所得額」の欄が、マイナスの数字で出力された時には、税理士さんも心底驚いておられた。もちろん赤字だったら青色控除額はゼロで「所得額」だってゼロである。
お粗末なのだ。

それに固定資産の多い持ち家での飲食業の場合、固定資産台帳の管理がもっとも面倒だが、この機能が貧弱そのものだ。
というよりバグだらけだ。
毎年バージョンアップにつきあって今度こそと祈るように入力するのだが、いっこうに正しい計算をしてくれないので、去年業を煮やしてサポートにデータを送りつけてどうして正しい計算をしないのか、と質問したが、答えは「最新版にアップデートしてください」のひとことだった。


こんなことがあったので、今回のハードディスクのクラッシュは僕には何かのサインのように思えた。
だから、あまり迷わずにその夜コンピュータを買いに出かけた。

ビックカメラに行って、「オフィスが入ってて、一番安いウィンドウズ・ノートをください」と言ったら「ところでお客様、インターネットはフレッツですか、auひかりですか」と聞くので、何の関係があるのか質すと、キャリアの切り替え込みでお安くできるので・・と言う。
こんなところまでキャリア切り替え戦争の仕組みがビルトインされているとは・・
「その種の面倒事はごめんですから」と言って店を後にした。

ネット通販で買うか・・と思いながら街を歩いていると、なにか世界から疎外されたような気がして、このまま帰れない気分になってヨドバシカメラに足を向けた。

注意深く店内を見ると、ここでもやはりキャリア切り替えが見積にビルトインされているようだ。
応援の店員のユニフォームもフレッツとauのロゴが入っている。
意を決して「事情があってキャリアの切り替えはしませんが、その前提でオフィスが入っていて、一番安いウィンドウズ・ノートをください」と切り出した。
店員の胸にはフレッツのロゴが光っていた。
「メーカーとかなんでもいいんですか」と聞かれたので、この際なんでもいいと答えると、Lenovoの黒い無骨なノートパソコンを教えてくれた。

一時期会社でIBMのThinkPadを使っていた。
トラックポイントというポチっとした突起をマウスがわりに使う個性的なインターフェイスが結構気に入っていた。
中国のメーカーに売却されてレノヴォブランドになっても、だから悪いイメージはない。
これください。


というようないきさつで僕はウィンドウズユーザーになった。
会計ソフトは「やよい」に決めていたので早速買ってインストールした。

事業環境や初期残高を入力する。
合理的なインターフェイスに感心する。
昨年出力した貸借対照表を見ながら初期残高を入力していくと、マックで出力した表には「事業主貸」の欄に数字が出力されているが、「やよい」には入力欄がない。
?と思い、ググってみると、繰越の際には事業主貸は元入金に振り替えるのが正しい会計処理というものらしい。

僕は今まで雇っていた税理士が無免許のモグリだったと打ち明けられたような衝撃を受け、それを教えてくれた新しい本当のプロの税理士の「やよい」さんに全幅の信頼を今寄せている。

同時に、使えば使うほど、どう考えてもどこをとってもMacOSの方が優れていると思うのに、このプラットフォームに優れたソフトウェアをリリースするメーカーがないという「経済原理」の矛盾に経済学という学問はどういう答えを出すのだろうと、訝しい気持ちになっている。

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