朝ラジオを聴いていたら、鈴木杏樹さんが、喫茶店とカフェの違いについて話していました。
それによると、喫茶店とカフェの「法律的」な違いは、営業許可の種類に基づくものなんだそうです。
「飲食店営業」の営業許可を得ていればカフェで、「喫茶店営業」の営業許可を得ていれば喫茶店というわけ。
で、実際どこが違うのかというと、「アルコールが出せること」というのが番組での解説で、それはその通りなのでしょうが、実際に営業許可を申請してみると、メニューに茶菓以外のものを予定していると「喫茶店営業」では許可が下りなかったりするので、喫茶店ではお食事は出せない、ということも加えていいと思います。
ただし、喫茶店営業の営業許可のお店がカフェを名乗ることも自由ですし、その逆もオッケーなので、このような法律上の区分が、喫茶店とカフェの違いを説明していることにはならない、という気もします。
ナポリタンなんか、むしろ喫茶店を名乗るお店のほうが美味しい、というか雰囲気があるというか。
まあだから、喫茶店とカフェの違いなんてのを考えることにたいして意味はない。
むしろ、やってるほうからみるとファーストフードのマナーしか知らないお客さんが増えてきたことのほうが、「異なり方」として重要(問題じゃなくて)な気がします。
合理的な注文システムで、最小限のコミュニケーションで用が済む。
利便性の高い場所にあって、利用しやすい。
メリットを考えれば、大資本の経営するファーストフード店が日常的に利用されるのは当然です。
経営する側だって、自分でやるよりフランチャイズに加わったほうがリスクが低い。
そんななかで、わざわざ自分の店を作る意味は、煎じ詰めて言えば、やはり自分らしく生きたいから、ということでしょう。
だから、問題は喫茶店なのかカフェなのか、ではなくて、お店一軒一軒の異なり方だと思うんですよね。
音楽とか什器とかからお店の人の嗜好が感じられる空間で、コーヒーなんていう、手で淹れれば、どうしようもなくその人の味になっちゃうものを提供する。
そこで過ごす時間を気に入った人にとっても、その選択じたいが自分らしさの一部になるような、そんなお店。
そういうものにワタシハナリタイ。
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